おとこ: 40(よんじゅっ)か しゃちょう インタビュー
男:40課社長インタビュー
おんな:おんなの ひとが コンピュータの かいしゃの しゃちょうに インタビューを します。 あとで しつもんを しますから、 メモを とりながら きいて ください。 では、 かいわを ききましょう。★
女:女の人がコンピュータの会社の社長にインタビューをします。あとで質問をしますから、メモをとりながら聞いてください。では、会話を聞きましょう。
おんな:では、 きょうは パイナップルコンピュータの ささきしゃちょうに わかい ときの おはなしを うかがいます。 よろしく おねがい いたします。
おとこ: こちらこそ よろしく。
おんな: ささきさんは、 だいがくは アメリカの だいがくでしたね。 どうして にほんの だいがくに いかなかったんですか。
おとこ: いえ、 はじめ にほんの だいがくに はいったんですが、 あまり おもしろくなかったので、 はんとしで やめて、 ひとりで アメリカへ いったんです。 だいがくに はいりたいと おもいましたが、 えいごが できなかったので、 まず こうこうに はいりました。 おかねが なかったので、 レストランや スーパーで アルバイトを しながら、 がっこうへ いきました。 いちにちに リンゴを ひとつしか たべなかった ことも あります。 たいへんでしたが、 えいごは よく はなせるように なりました。 いちねん たってから、 だいがくに にゅうがくする ことが できました。
女:では、きょうはパイナップルコンピュータの佐々木社長に若い時のお話を伺います。よろしくお願いいたします。
男:こちらこそよろしく。
女:佐々木さんは、大学はアメリカの大学でしたね。どうして日本の大学に行かなかったんですか。
男:いえ、初め日本の大学に入ったんですが、あまりおもしろくなかったので、半年でやめて、一人でアメリカへ行ったんです。大学に入りたいと思いましたが、英語ができなかったので、まず高校に入りました。お金がなかったので、レストランやスーパーでアルバイトをしながら、学校へ行きました。1日にリンゴを一つしか食べなかったこともあります。大変でしたが、英語はよく話せるようになりました。1年たってから、大学に入学することができました。
おんな: せんもんは きかいでしたね。
おとこ: はい。 こどもの ときから、 きかいを つくったり、 なおしたり する ことが すきだったんです。 しょうがくせいの ときには そふと ふたりで ちいさい じどうしゃを つくった ことも あります。
おんな: だいがくを そつぎょうしてから、 この かいしゃを つくったんですか。
おとこ: いいえ、 かいしゃを はじめたのは、 だいがく よねんの ときです。 だいがくの ともだちと よにんで あたらしい コンピュータを つくって みました。 それを コンピュータの かいしゃに うりに いきましたが、 だめだったので、 じぶん たちで かいしゃを つくって、 うる ことに した んです。
おんな: その とき つくったのが グレープはちはちですか。
おとこ: いいえ、 はじめに つくった のは オレンジはちろくです。 グレープはちはちを つくったのは、 かいしゃを つくってから さんねんめです。
おんな: ああ、 そうですか。 それから、 いい コンピュータを たくさん つくって、 かいしゃは おおきく なったし、 ゆうめいに なったんですね。
女:専門は機械でしたね。
男:はい。子供の時から、機械を作ったり、直したりすることが好きだったんです。小学生のときには祖父と二人で小さい自動車をつくったこともあります。
女:大学を卒業してから、この会社を作ったんですか。
男:いいえ、会社を始めたのは、大学4年のときです。大学の友達と4人で新しいコンピュータを作ってみました。それをコンピュータの会社に売りに行きましたが、だめだったので、自分たちで会社を作って、売ることにしたんです。
女:そのとき作ったのがグレープ88ですか。
男:いいえ、初めに作ったのはオレンジ86です。グレープ88を作ったのは、会社を作ってから3年目です。
女:ああ、そうですか。それから、いいコンピュータをたくさん作って、会社は大きくなったし、有名になったんですね。
おんな: いちばん むずかしい のは、 やっぱり あたらしい コンピュータを つくる ことですか。
おとこ: いいえ、 むずかしい のは、 コンピュータを つくる ことではありません。 かいしゃの なかの にんげんかんけいですね。
おんな: ひとと ひととの かんけい、 ですか。
おとこ: ええ、 ともだちと よにんで はじめた かいしゃですから、 としも おなじだし、 みんな ともだちだと おもって いるんです。 でも、 しごとの ときは しゃちょうと しゃいんに ならなければ ならない。 でも、 しごとが おわると、 また ともだちに なる。 ともだちと はじめた かいしゃだと いう ことが、 わたしたちの かいしゃの いちばん いい ところで、 また いちばん むずかしい ところだと おもいます。
女:一番難しいのは、やっぱり新しいコンピュータを作ることですか。
男:いいえ、むずかしいのは、コンピュータを作ることではありません。会社の中の人間関係ですね。
女:人と人との関係、ですか。
男:ええ、友達と4人で始めた会社ですから、年も同じだし、みんな友達だと思っているんです。でも、仕事の時は社長と社員にならなければならない。でも、仕事が終わると、また友達になる。友達と始めた会社だということが、私たちの会社の一番いいところで、また一番難しいところだと思います。