本文を読む前に、みんなで話し合おう。
1. あなたは、どんな日本料理を食べたことがありますか。また、その日本料理の材料は、どんなものでしたか。
2. あなたの国の料理と比べて、日本料理にはどんな特徴がありますか。
3.「旬(しゅん)」ということばの意味を調べて、説明してください。
4. 今の若い日本の人たちは、どんな食べ物が好きだと思いますか。
アジア の国々 には、昔から食事を主食 と副食 に分けて 考える習慣がある。
主食 というのは、日常 の食事の中心 となる 食べ物で、普通は穀物 である。
副食 というのは、その穀物 とともに 食べる肉や魚や野菜などのおかず のことである。
日本もこのような食文化 圏 に属しており 、多くのアジア 諸国 と同様 、主食 は米である。
日本人の米食 の歴史は古く、既に 弥生(やよい)時代 から始まっていたと言われている。
副食 の中心 は、魚や貝や野菜であった。
古くは 肉食 も行われていたようであるが、奈良時代 に仏教が広まって からは、動物の肉を食べることが避けられる ようになった。
現在 のように再び 肉が食べられるようになったのは、明治時代 に入ってからである。
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日本料理に使う調味料 で、重要なのはしょう油であろう 。
中国や東南アジア にも似たものがあることはあるが 、それぞれ 味や香り が異なる 。
しょう油は調理 に使われるだけでなく、豆腐 やさしみを食べる時など、かけたりつけたり しても使われ、和食 になくてはならない ものである。
みそも、しょう油ほどではない が、みそ汁 をはじめ 煮物 などいろいろな料理によく用いられる 。
もちろん、塩、砂糖、酢 、ソース 、それに、最近は化学調味料 も欠かすことはできない。
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