本文を読む前に、みんなで話し合おう。
1. ガラスがいつごろ作られたか、知っていますか。
2. あなたのまわりには、どんなガラス製品がありますか。
3. ガラスの性質の中で、いい点はどんなことですか。
4. ガラスの性質を利用して作られた新しい製品には、どんなものがありますか。
ガラスは、私たちの暮らし に大変役立っている 。
ちょっと 周囲 を見回した だけでも 、数え きれない ほど のガラス製品に囲まれている ことに気づく だろう。
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ガラスは、木や石と違って 、人間が物を作るために生み出した 、最初の 人工 的な材料である。
約五千年前に作られ、長い歴史を持つガラスには、優れた 性質がたくさんある。
その主なものを挙げると、熱に溶けやすく 、どんな形にでも加工 しやすい、透明で 光を通す 、水や空気を通さない、などの性質である。
これらの性質を生かして 、家や乗り物の窓のガラス、コップ やびん、レンズ や鏡 、蛍光灯 などの製品が作られている。
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そして、人間は、さまざまなガラス製品を作っただけでなく、原料の組み合わせ を変えることによって、より 優れた 性質のガラスを作り出す ことに成功 した。
化学薬品 を入れるびんに使われる、薬に強い ガラス、なべ に使われる耐熱性 のガラスなどは、その例である。
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また、優れた 性質のガラスは、製法 を変えることによっても作り出された。
例えば、自動車の窓やビルのドアには、強い衝撃 を受けても、ひび が入る だけで、かけら が飛び散ら ないガラスや、割れても鋭く とがった 破片 にならず、粒 のような破片 になるガラスが使用されている。
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