本文を読む前に、みんなで話し合おう。
1.絵を「言葉」で説明してみてください。絵と言葉には、どんな違いがあるか、考えてみましょう。
2.あなたは、どんなテレビ番組をよく見ますか。その番組についてどう思いますか。
3.「テレビがあれば、新聞は要らない」という意見についてどう思いますか。テレビと新聞の違いはどんなところだと思いますか。
もう一つ 、テレビの画面の伝える内容 がものの一面 に過ぎない ことにも注意せねばならない 。
外国のテレビ局 で制作 、撮影 したスポーツ番組を見ると、参加 した日本人選手 が画面に映る ことが少ないといった 印象を受ける 。
これは、逆に 、日本側 の制作 、編集 する番組は日本人選手 の活躍 を中心に 構成 しているということを暗示 している。
外国人は、きっと 日本のテレビ番組に不満 を感じるにちがいない。
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だからといって 、必ずしも 愛国心 に満ちた 番組が悪いとは限らない。
テレビの映像 には一定の 枠 があって、人間が作る以上 、どうしても 一面的 にならざるをえない ということを知ればよいのである。
なにも テレビに映る 光景 が作り物 だと言っているのではない。
事実にはちがいないが、その番組を作る制作者 によって、意識的に 、あるいは無意識に 、全体の中から一部 を切り取って 示されるものだということを知った上で 見てほしい。
そこに映し出されて いない部分が一方に 厳然として 存在 していることを忘れなければいいのである。
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新聞のニュースにも一面的 な性格 がある。
しかし、ここではテレビの映像 の迫力 、次々に 変化する画面のスピード に気をとられて 、テレビの一面性に気づかずに過ごす恐ろしさ について述べてみた。
テレビを楽しむ際 にも、そういうことをぜひ忘れずにいたいものだと思うのである。
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